こうして、「最新の書籍がいつでもPalmで読める世の中を!」という夢は霧消したわけです。ギュウギュウの満員電車の中で読むツールとして、PalmOSデバイスはとってもイイんですけどねぇ(まだ言うか!^^;)
Palm以外のPDAにはほとんど触れてませんでしたが、WindowsMobileでもザウルスでも、構造的にはほぼ同じ。携帯電話~スマートフォンの流れには逆らえなかったと。Windows Mobileはスマートフォンでも使われてますが、最新のWindows Phone7になってもあんまり実用的ではない模様。MSもいい加減諦めればイイのに(^^;
さて、携帯電話~スマートフォンの時代になって、電子書籍がブレイクしたか?というとそういう分けでもありません。「画面が小さい」という点では、PDAと同じ宿命を背負っている分けですから、適応できるのは老眼ではない若者くらい。しかも日本では「ケータイ小説」なんていう、表層的で荒っぽいストーリーが風のように流れていくジャンルが出来あがっちゃって、電子書籍が妙な方向で捉えられかけた感じもします。今は「ラノベ」とか云うの?
このように、PDA・携帯電話・スマートフォン(およびその他の電子ガジェット)のどれもが電子書籍普及のキラーツールになり得ずという状況を横目に見て、『そりゃぁ専用端末じゃなけりゃダメなんでしょ!』と立ち上がった勇者がいました。但し、「いっちょ大儲けしてやろう!」って魂胆がミエミエの大資本2社。どちらにも共通してたのは・・・
「‘書籍’なんだから、紙の本のメタファーは必須ね!」
「まずは収益確保!んじゃぁ手っ取り早いのはマンガだよね!」
「利用者の利便性より何より、最重要課題は著作権保護!」
さてさてその結果は・・・P社は2008年に、S社も2009年に、枕を並べて見事なまでに討ち死にしました。
2008年にiPhoneが登場した時は、大きな画面を持ったスマートフォンってことで期待も高まった割りに、意外な程電子書籍にまつわる動きがなくて拍子抜け。
そんなグダグダな感じになってたところに登場してきたのが・・・そう、Kindleです。Amazonが満を持して世に送り出したKindle。2007年末の初代機登場時には、まだなんだか良く分からないデバイスって感じだったのが、初代機の不具合を細かく潰して2009年に送り出したKindle2でブレイク!通信料が掛からずに書籍データをダウンロードできる、それも米国に限らず日本でもというスキームがイイですね!
3月に、山田達司さんが持ってるKindle2を触らせてもらいましたが、その薄さと液晶の見易さ、WEBブラウザー、PDFリーダー等、「現代の‘読む’という行為」に特化した潔さは非常に好感が持てました。早く日本でもそのビジネスモデルが待ち望まれますが、日本の守旧派達は『どうする、どうする?もういい加減に鎖国してるのも限界だよね?』と寄り合ってヒソヒソやってる状態なのか?
iPadの登場は、いい加減に諦めて腹を決めさせるのに十分なインパクトを与えてくれるという点で歓迎です。取り敢えずは買わないけど。だって電車の中で立ったママ読むのは無理だもん!(^^;
Kindleのもう一回り小さい(新書サイズくらい)のが出てくれることを切望してます!!
(おわり)
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