2010年7月7日水曜日

「小さなお店のツイッター繁盛論」勝手な外伝

以前から折に触れてご紹介している、豚組や立ち飲み屋・壌を経営する㈱グレイス。Twitterを活用してブレイクし始め、今やIT系で飲み食いしながらのイベントやるならココ!ってなくらいのメッカになりましたねぇ。

そのグレイスの社長・中村仁(ツイッターでの@hitoshi)さんが上梓した「小さなお店のツイッター繁盛論」、これがとっても面白いです!



@cheebowさんのブログによると、1)@hitoshiさんがUstreamで公開した飲食店向けノウハウが大反響を呼んで、2)@kogureさんがネタフルバードで記事にまとめて、3)それを読んだ@cheebowさんが書籍化希望!って煽ったのがきっかけだそうで。@hitoshiさんも16日間で書き上げちゃったってんだから凄い!幾らUst用にフレームワークはまとまってたとは云え、その集中力と熱さにはビックリです!

@hitoshiさんとは、Palmが縁で知り合って以来10年近くのお付き合い。この本でテーマとなっている「西麻布豚組」は、開店初日以来通わせてもらってて、その後の「豚組しゃぶ庵」と共に、ボクを「牛肉を欲しない身体」にしてくれた張本人です。その豚組、最初から順風満帆だったわけではありません。飲食業界にインパクトを与えるべく、かなり果敢なチャレンジをするが故に、ツボにはまる人にはとっても支持されるけど、そのコンセプトが思うようには広まらず、安定稼動に頭を悩ませる時期が少なからず続いてました。

特にしゃぶ庵は、豚組のコンセプトがそこそこ浸透し始めた頃に、一気に攻めに出ようとした果敢な出店でした。勿論勝算はあっただろうけど、所謂‘オオバコ’ってやつで、こけたら相当にヤヴァイ賭けでもあった筈。丁度、しゃぶ庵の企画が進んでた頃に、当時ボクが在籍してた会社で扱う広尾の店舗物件を紹介したこともあり、その辺りの話を色々とした憶えがあります。開店前には、レセプションにもお呼ばれしてメニューの感想をフィードバックしたり、会社や友人との飲み会でもちょこちょこ利用させてもらってましたが、好不調の波が大きかったり、オオバコ故の運営の難しさや細かなメニューの試行錯誤等が常に続いてたように思います。

@hitoshiさんがTwitterに傾倒していった頃もなんだか印象深く記憶に残ってます。ご他聞に洩れず、彼も早くからmixiにはまってた方ですが、どこかでずっと違和感があったそうで、新たなコミュニケーションの場としてTwitterに移っていったと記憶してます。しばらくはmixiアカウントも残してましたが、直に140文字の魅力にどっぷりとはまり、その大きな可能性も実感したんでしょう(推測)、mixiはすっぱりと見限って退会しちゃいました。

最初の頃の@hitoshiさんは、『自分の思考を整理するツールとして最適!ついでに宣伝にも使えないかなぁ?』程度のノリで、商売っ気はさらさらありませんでした。親しい人達とのコミュニケーションの中で予約を受けたり、メニューや企画の相談したりってなコミュニケーションを通じて一からTwitterの活用方法を紡ぎ出していったんですね。その辺りは、本の中でも詳しく触れられてます。で、2009年の春頃からTwitterが日本でもブレイクし始めるのと時を同じくして、壌や豚組がTwitterのアジトのようになり、後は皆さんも良くご存知の通り。

そもそも、自分はグレイスの戦略にどっぷりと嵌まって、せいざん・壌・豚組と足繁く通う常連にさせれらてしまったクチなので(^^;、Twitter活用の裏にあった本質的なグレイスの姿勢&戦略がきちんと整理されてて、それがとっても気持ち良く腑に落ちました。そんなところまで白状しちゃってイイのって?(^O^)

この本では、Twitterを使った直接的なテクニックも色々と書かれてますが、本質的には小さなお店(それは飲食だろうが、洋服屋だろうが、不動産屋だろうが、弁護士だろうが同じ)が、マスマーケティングに嫌気がさしてる個客をさりげなく獲得して常連さんに育てていく為のコミュニケーション論として読み応え十分です。うちの会社でも活用できないかなぁ・・・

そうそう、Special Thanksに載っててちょっとびっくりでしたぜ!(^O^)>@hitoshiさん

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