iPhone4のハードウェア、凄いですね!これでもかと新機能をてんこ盛りにしてきました。何かに取り憑かれたように・・・。
Twitterで「通話・メール・WEBがメインの端末に、HDムービー撮影機能が必要なのか?」ということを書いたところ、色々とご意見を頂きました。ボクが云いたい事を補足すると。
- 電話やメールが頻繁に入る通信メインのデバイスで、長時間のムービー撮影をするとは考え難い
⇒iPhoneで撮影するのは短時間のショートムービー的なものがメイン
⇒そもそもレンズがボトルネックだし、デジタルズームしかないのにHDムービーが活かせるとは思えない。 - HDムービー撮影の需要はあるかもしらんけど、限られた筐体の中に、高コスト(普通の撮影ユニットに比べれば。推測)且つ、高容積な(同、推測)HDユニットを詰め込むくらいなら、価格とバッテリー容量に対する配慮をもっとすべきじゃねぇのと思う。
- 「なんでもかんでもハイスペック」という安易なチョイスが見え隠れする
⇒買い替え需要を喚起する為の新機能テンコ盛りに見えてしょうがない
⇒昨今の儲け第一の姿勢が一段と鮮明になった気がする。
「マーケットイン」と「プロダクトアウト」。マーケティングの世界では当然に前者に立つのが常識とされてるけど、今は「マーケットイン」の御旗を振りかざした蛮行が横行した社会になってるように感じます。『顧客・消費者が望むものを作ってんだから、誰にも文句は言わせねぇよ!』みたいな。でも、本当にそうなんだろうか?独善に歯止めが掛からなくなった「モンスター消費者」と、それに迎合する「幇間生産者」ばかりになってるような気がしてならないのです。プロダクト側が厳格な哲学を持った上で消費者の独善を制御するような構図を期待するのは無理なことなのでしょうか?
Appleという企業は、一時期とってもイイ感じだったような気がするんですが、どんどんおかしなことになっていってる印象を持ってます。iPodの成功から、iPhone、iPadという流れに繋げて、新たなカテゴリーのプロダクトを世に送り出していることは凄いことなのはまったく否定しませんが。
企業は当然に利益を上げなければいけないし、キレイごとだけでは生きていけません。でも、「Zen of Palm」の頃のPalm社には、少しだけそんなキレイごとの夢を重ねてたように思います。「Zen of Palm」もPalm社なりの差別化の方策だっただけで、哲学などという次元からは程遠かったのかもしれない。でも限られたリソースの中で、使う側への思想的な提案も含んだプロダクトアウトが、ほんの一時期だけでも実現してたんじゃないかと。結果的に、Zenはマーケットインによるスペック競争に巻き込まれて霧消してしまったんだけれども。
Twitterでのやり取りの中で、Zen of Palmの創案者であるロブ灰谷さんのブログのことを教えてもらいました。英語なので完全には理解できてないけど、ロブさんの言いたいことはなんとなく分かる気がします。
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